《 》内は小関先生よりの寄稿文です
今回からは、いよいよCredoの練習に取り掛かりました。
小関先生のご指導のもと、45ページの最後、125小節目まで練習しました。
ミサの中でも、Credoは最も重要な部分で、変化に富んでいます。
《Credo(使徒信経・信仰告白)はキリストの生涯が「〜を信じます」ということばと共に語られているとても大切な部分です。ことば一つひとつを意識し、しゃべるように歌いましょう。》
44ページ、116小節目からの音楽は、孤児院ミサの中でも特徴的な部分です。イエスの受難を表し、とてもインパクトのある曲想になっています。
《ミュート(弱音器)したトランペットのファンファーレは死への行進を感じさせ、続くトロンボーンと弦によるfpを伴った3度の下降が苦痛に満ちた重い足取りとあまりの痛みによろめき倒れるイエスを思い起こさせます。
続く合唱、ソプラノとテノールの最初に見られる3連符。ソプラノの上行形、テノールの下降形は、まるで十字架の左右に無理矢理開かれ打ち付けられた手を表しているかのようです。さらに直後に現れるソプラノ、アルト、テノールの16分音符の下降形は、十字架上のイエスからしたたり落ちる血でしょうか。このような表現は、バッハによく見ることができます。いずれにせよ、特徴的な3連符と16分音符の動きを大切にし、丁寧に歌うことが求められます。》
ここで、小関先生は、イエスが十字架を背負い、ゴルゴタの丘に向かって歩いている1枚の絵を見せてくださいました。
キリスト教会では、年齢や経験に関係なくイエスの受難を理解できるように絵が使われます。演奏の上でプラスになればとのことでした。
《最後の passus, passus, et sepultus est 苦しみのうちに、葬られた、というところでは、最初に見られたソプラノとテノールの3連符の上行下降に呼応するかのようにソプラノとアルトの動きから始まります。
4分音符を1拍ずつ使って(3連符に比べるとゆっくりです。イエスの体をいたわっているのでしょうか)、先ほどとは逆に下降上行で、ひろげられた両手を十字架から外し、イエスの体を十字架から下ろします。
passus, passus の後、十字架から外された……人々の罪を一人背負った苦しみから解放されたイエスは、ソプラノの6度の下降をもって et sepultus est で地に下ろされ、墓に葬られます。p で始まるこのフレーズは、楽譜のとおり歌うことで自然にデクレシェンドすることを感じてください。けっして急ぐことなく一音一音気を配って歌います。
そのとき、-tus の8分音符を丁寧に歌うことを忘れずに。短くても長くてもいけません。強くなることもありません。最後の est 、st のタイミングを揃えましょう。墓の入り口の大きくて重い石が閉じられるところだと思ってください。》
次回からは、ソプラノのアリアで始まる、キリストの復活の部分からです。
Credo の最後59ページの終わりまで行く予定にしていますので、皆様、予習を怠り無く、お願いしますね!
【ミニ知識・・・長調と短調】
前回は音と音との間を音程と言って、度数で表しますと言うことを認識していただきましたが、今回は、その度数について、更に一段階アップしてのお勉強です。
例えば、ドとミは、前回では3度という音程ですね。
今回はその3度のうちの、長3度と短3度という違いを認識していただきたいのです。
西洋音楽では、音と音との最短距離を半音と言います。
ピアノ、またはピアニカの鍵盤を思い浮かべていただくのが一番手っ取り早いのですが。
鍵盤のすぐ隣り合った音同士を半音の関係と言います。
長3度は例えばドレミと半音で5つ分ですが、短3度はドレミのフラットと半音で4つ分で、少し間が短いのです。
英語で言いますと、長調はメジャー、短調はマイナーです。
野球やサッカーでいうところのメジャーリーグ、マイナーリーグを思い浮かべて頂ければ、その意味合いがよくわかりますよね。
それでは、皆様、Credoが終われば、あともう一息です。
楽しみつつ、頑張ってくださいね♪