毎週の練習の進捗状況のお知らせです。
詳細は出席した時にご質問くださいませ。
ヴォイストレーナーの小関です。
先週に引き続き、1時間(^-^)/早い18時からスタートして残りの部分を集中的に練習しました。長丁場、お疲れ様でした。
長時間とはいえ、ずっと歌い続けているわけではないのに、頭が疲れてきて、声も出にくくなります。自分以外のパートも聞いているだけで自分が歌っているのと同じように疲れてくるものです。
どうやって長丁場を乗り切るか。まずは、飲み物やアメの用意、休憩時間をうまく使って短時間でできるだけ回復するよう、工夫しましょう。休憩中はつい大きな声で近況を語り合ったり、笑ったりと、さらにノドを酷使してしまいがちです。話すときはちょっとノドを気遣ってあげてください。息のスピードや量を加減するだけでずいぶん負担が軽くなります。
さて、残った Sanctus と Benedictus、そしてAgnus Dei の音取りです。
まず、Sanctus 。「聖なるかな 聖なるかな 聖なるかな 万軍の神〜」と2分音符、全音符をたっぷり使って歌います。Sa- や tu- の母音をいかに充実した響きに仕立てるかが重要です(仕立て方は練習で)。7小節でリズムが急に動きますが、けっして急がないこと。テンポが倍になったような錯覚に陥りますが、3カ所のアクセントDominus のDo 、Deus の De 、そして続く8小節の Sabaoth の Sa のウラのことば、-minus 、-us 、-baoth を慌てずに丁寧に歌います。
続いてテンポが代わってAllegro 「〜天地に満てり。いと高きところにオザナ」ここは動きがありますね。8分音符二つの組み合わせ、2小節、26小節以降にいくつも出てきます。最初の8分音符をちょっと長めにするとリズムを保ちやすくなります。くれぐれも流れてしまわないように。
26小節、ソプラノパートから始まる下降系はよく出てくるパターンですが、次のパートが出たら、ちゃんと譲ってあげてください。アンサンブルとは「ここはあなたの出番、ここから私の出番、ここはいっしょで、そしてまたあなたの出番〜」という風に譲ったり主張したりと音楽に積極的に参加することです。コツは各パートの音をよく聴くこと。
36小節、Hosana から3拍子が2分の2拍子に変わりますが、ソプラノ、アルトとテノール、バスがそれぞれブレスを合わせて。ここは全体が「Hosa、hosa、hosa、hosana in excelsis 」「Hosa、hosa、hosa、hosa、hosa、hosana in excelsis excelsis」と重なって聞こえるところです。アクセントは -sa- 、-cel- の2カ所。マルカート気味に、ただし乱暴にならないように気をつけて。
Benedictus
ソプラノのソロから始まり、合唱、ソロ、合唱、ソロ……と呼応するように歌い合うところです。テンポの変化に要注意。ソロとの組み合わせでよく起こるのは、ソロに聴き入ってしまい出遅れることです。曲中の休符は、休憩ではありません。次に出番までの準備と心得ましょう。
Agnus Dei
トロンボーンの柔らかい響きの前奏に続き、美しくも慈悲深い気持ちにさせるテノールソロから始まります。「世の罪を除く神の小羊よ あわれみをお与えください」慈悲とは、仏教用語で仏(ほとけ)や菩薩(ぼさつ)が人々をあわれみ、楽しみを与え、苦しみを取り除くことを意味します。なんとキリスト、イエスに通じるではありませんか。私たち日本人のこころにも通じる“ことば”と音楽を存分に感じて表現したいですね。
バスパートは独立していて、通奏低音をなぞるように歌います。これはもうメロディーといってもいいかもしれません。単純な動きながらとてもこころに残る音型です。こういう場合、気持ちを込めて歌いたくなりますが、それは逆効果です。むしろ“冷たい事務員”のように淡々と歌い、ほかの3パートを支えるように歌います。3パートは、バスパートを聴きながら、互いに手を携えて歩むように歌います。バスパートが急ぐと3パートのバランスが崩れてしまいます。二人三脚(この場合は四人五脚)のように揃っていないと転びますよ。
続く、アルトソロ、テノールソロ、バスソロ、ソプラノソロのあと、ついに最後のフレーズ「われらに平安を与えたまえ」です。
一転してハ長調のAllegroで始まります。dona nobis pacem ことばのアクセント do- 、no-、pa- にありますが、ここはむしろ、na、bis、cem を優しく丁寧に発音するよう心がけたほうが美しいと思います。ビス! チェム! と語尾を強めることのないように。
75小節から始まるバスパート、大切です。リズムに気をつけて、テノールの8分音符(76小節)、アルトの8分音符(77小節)の存在を意識してください。
全パート、何度も繰り返される pacem 四分休符、pacem 四分休符のパターンは、1回目より2回目がエコーのように少し弱くなります。109小節から、お馴染みのパターン、ソプラノ、アルト、バス、テノールの順番に出ますが、dona の次の2分音符は、次のパートに譲りましょう。その分、115小節から全パートで揃ってフィナーレに向かいます。120小節のピアノ、122小節のフォルテ、はっきりわかるように。
この曲が教会の礼拝で実際に使われるために作られたのだとあらためて実感するフィナーレです。華やかではなく、控えめに「平安を 平安を」と唱えて終わります。
歌い手にとっては物足りないかもしれませんが、ミサで使われる実用音楽であるがゆえです。
実際に行われているミサでは、最後に司式者が “Ite, missa est”「行きなさい、これで終わりです」と宣言して終わります。このmissa が、ミサの語源とされています。そして、「終わりです」ということばは、単なる「終了」ではなく、「さあ、教会の外に出て宣教に行きなさい」という意味を持っています。
先週に引き続き、1時間(^-^)/早い18時からスタートして残りの部分を集中的に練習しました。長丁場、お疲れ様でした。
長時間とはいえ、ずっと歌い続けているわけではないのに、頭が疲れてきて、声も出にくくなります。自分以外のパートも聞いているだけで自分が歌っているのと同じように疲れてくるものです。
どうやって長丁場を乗り切るか。まずは、飲み物やアメの用意、休憩時間をうまく使って短時間でできるだけ回復するよう、工夫しましょう。休憩中はつい大きな声で近況を語り合ったり、笑ったりと、さらにノドを酷使してしまいがちです。話すときはちょっとノドを気遣ってあげてください。息のスピードや量を加減するだけでずいぶん負担が軽くなります。
さて、残った Sanctus と Benedictus、そしてAgnus Dei の音取りです。
まず、Sanctus 。「聖なるかな 聖なるかな 聖なるかな 万軍の神〜」と2分音符、全音符をたっぷり使って歌います。Sa- や tu- の母音をいかに充実した響きに仕立てるかが重要です(仕立て方は練習で)。7小節でリズムが急に動きますが、けっして急がないこと。テンポが倍になったような錯覚に陥りますが、3カ所のアクセントDominus のDo 、Deus の De 、そして続く8小節の Sabaoth の Sa のウラのことば、-minus 、-us 、-baoth を慌てずに丁寧に歌います。
続いてテンポが代わってAllegro 「〜天地に満てり。いと高きところにオザナ」ここは動きがありますね。8分音符二つの組み合わせ、2小節、26小節以降にいくつも出てきます。最初の8分音符をちょっと長めにするとリズムを保ちやすくなります。くれぐれも流れてしまわないように。
26小節、ソプラノパートから始まる下降系はよく出てくるパターンですが、次のパートが出たら、ちゃんと譲ってあげてください。アンサンブルとは「ここはあなたの出番、ここから私の出番、ここはいっしょで、そしてまたあなたの出番〜」という風に譲ったり主張したりと音楽に積極的に参加することです。コツは各パートの音をよく聴くこと。
36小節、Hosana から3拍子が2分の2拍子に変わりますが、ソプラノ、アルトとテノール、バスがそれぞれブレスを合わせて。ここは全体が「Hosa、hosa、hosa、hosana in excelsis 」「Hosa、hosa、hosa、hosa、hosa、hosana in excelsis excelsis」と重なって聞こえるところです。アクセントは -sa- 、-cel- の2カ所。マルカート気味に、ただし乱暴にならないように気をつけて。
Benedictus
ソプラノのソロから始まり、合唱、ソロ、合唱、ソロ……と呼応するように歌い合うところです。テンポの変化に要注意。ソロとの組み合わせでよく起こるのは、ソロに聴き入ってしまい出遅れることです。曲中の休符は、休憩ではありません。次に出番までの準備と心得ましょう。
Agnus Dei
トロンボーンの柔らかい響きの前奏に続き、美しくも慈悲深い気持ちにさせるテノールソロから始まります。「世の罪を除く神の小羊よ あわれみをお与えください」慈悲とは、仏教用語で仏(ほとけ)や菩薩(ぼさつ)が人々をあわれみ、楽しみを与え、苦しみを取り除くことを意味します。なんとキリスト、イエスに通じるではありませんか。私たち日本人のこころにも通じる“ことば”と音楽を存分に感じて表現したいですね。
バスパートは独立していて、通奏低音をなぞるように歌います。これはもうメロディーといってもいいかもしれません。単純な動きながらとてもこころに残る音型です。こういう場合、気持ちを込めて歌いたくなりますが、それは逆効果です。むしろ“冷たい事務員”のように淡々と歌い、ほかの3パートを支えるように歌います。3パートは、バスパートを聴きながら、互いに手を携えて歩むように歌います。バスパートが急ぐと3パートのバランスが崩れてしまいます。二人三脚(この場合は四人五脚)のように揃っていないと転びますよ。
続く、アルトソロ、テノールソロ、バスソロ、ソプラノソロのあと、ついに最後のフレーズ「われらに平安を与えたまえ」です。
一転してハ長調のAllegroで始まります。dona nobis pacem ことばのアクセント do- 、no-、pa- にありますが、ここはむしろ、na、bis、cem を優しく丁寧に発音するよう心がけたほうが美しいと思います。ビス! チェム! と語尾を強めることのないように。
75小節から始まるバスパート、大切です。リズムに気をつけて、テノールの8分音符(76小節)、アルトの8分音符(77小節)の存在を意識してください。
全パート、何度も繰り返される pacem 四分休符、pacem 四分休符のパターンは、1回目より2回目がエコーのように少し弱くなります。109小節から、お馴染みのパターン、ソプラノ、アルト、バス、テノールの順番に出ますが、dona の次の2分音符は、次のパートに譲りましょう。その分、115小節から全パートで揃ってフィナーレに向かいます。120小節のピアノ、122小節のフォルテ、はっきりわかるように。
この曲が教会の礼拝で実際に使われるために作られたのだとあらためて実感するフィナーレです。華やかではなく、控えめに「平安を 平安を」と唱えて終わります。
歌い手にとっては物足りないかもしれませんが、ミサで使われる実用音楽であるがゆえです。
実際に行われているミサでは、最後に司式者が “Ite, missa est”「行きなさい、これで終わりです」と宣言して終わります。このmissa が、ミサの語源とされています。そして、「終わりです」ということばは、単なる「終了」ではなく、「さあ、教会の外に出て宣教に行きなさい」という意味を持っています。
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カレンダー
練習に使用する楽譜
Barenreiter社の「孤児院ミサ」kv.139(47a)
Missa in C ”Waisenhaus-Messe"
4声のボーカルスコアです。
プロフィール
HN:
ナカザワクミコ
性別:
非公開