毎週の練習の進捗状況のお知らせです。
詳細は出席した時にご質問くださいませ。
ヴォイストレーナーの小関です。
今回から辰野先生の集中レッスンが始まりました。12月28日と1月4日の練習を含めると本番まであと8回です。
本番前、年末年始の体調管理にはとくにお気を付けください。
では、Credoから確認していきましょう。
2分の2拍子、二つ振り。ソプラノパートの出だしに四分休符がありますが、これは「休み」ではなくて、イメージするなら跳び箱の踏み切り板だと思ってください。3パートの歌い始めといっしょに準備し、踏み切り板の四分休符で踏み込み、次の二分音符で跳躍する。すると自然にCre-が強調され、次のタイのある四分音符へと繋がります。今回は、踏み切る準備が遅いため、もたついて跳び箱に激突していました。
このソプラノのひと声がこの曲のテンポを決めますので、要注意です。
5小節目からは、とくにフレーズを意識しましょう。まず5〜8小節を一つに。続けて9〜10小節を、11〜12小節と半拍を一つのフレーズに取ります。ことばの発音も重要ですが、音楽の流れが犠牲になってはいけません。
フレーズを意識する方法としては、まず指揮をするように右腕を体の前に出し、円を描くように時計回りに回してみてください。長いフレーズの時は大きく回し、短いフレーズは小さく回します。回すスピードは曲のテンポに相当し、音楽に合わせながら回します。
では、歌いながらやってみましょう。
Credoの出だし、1、2、3小節目は各一回、4小節目は二回、回します。続けて5小節+6小節目で一回、7小節目+8小節目で一回、9小節目+10小節目で一回、11小節目+12小節目で一回です。13小節目から二回ずつ……。何度か繰り返しやってみましょう。コツは、描く円の大きさを二回のときは小さく、一回のときは大きくすることです。円を一つのフレーズとするとフレーズのもつ大きなうねりが感じられると思います。次回の練習で確認しましょう。
16小節は1小節目と逆に今度はテノールパートとバスパートが半拍あとに入ります。ソプラノパートと同じように準備が大切です。
20小節の八分音符 -li -um は全パート揃えるように。全体に言えることですが、拍のウラ(今回は二分の二拍子、2拍目のウラ)が遅れる傾向にあります。付点のある音符に続く音符のリズムが少し適当(感覚的に)になっていないか確認しましょう。
先に進んで47小節。出だしが揃っていません。この音はユニゾンですのでとくに目立ちます。全体を通して、フレーズの歌い出しが揃っていません。これは「出だしの音程に自信がない」「ブレスが遅い」「子音の発音がバラバラ」が原因と思われます。自信がないとほかの人の声を聴いて出るわけですから遅れてしまいます。さらに Qui のように短い子音から始まる箇所は、全パートのブレスが揃っていないと「クククゥ」となりバラバラに聞こえてしまいます。「音程」「ブレス」「子音」が揃うように次回練習しましょう。
56小節アウフタクトはメゾピアノで始めます。この de-scen-dit 「〜降る」は文字通り下降型ですが、ソプラノパートの動きに要注意です。シンコペーションのリズムは正確に取らないと「ズルズルと引きづったよう」に聞こえてしまいます。続く59小節アウフタクトからフォルテ、61小節アウフタクトからメゾピアノ、64小節アウフタクトからフォルテというようにコントラストが付くよう歌います。
次のソプラノアルトのソロが終わった116小節から八つ振りになります。オーケストラは特徴的なミュートしたトランペットから始まります。計4回のフォルテピアノに誘導され合唱が始まります。この強弱の変化は合唱が入ってからも続きます。
合唱の出だしはメゾフォルテです。それから、みなさんCru-の「ク」が遅いです。小節線の前に「C」としっかり書きましょう。ここは r の巻き舌を強くせず、u の母音はいつものようにoに近づけて発音しますが、少し口を開き気味にし、ソフトに歌うように心がけましょう。
続くソプラノパートとテノールパートの三連符は、強調よりも丁寧に歌うよう心がけます。ここは、イエスの両手が十字架に釘で打ち付けられているところ(かもしれません)。あふれ出る悲しみや苦しみを抑え、けっして絶叫せずに冷静に歌いましょう。同様に122小節の16分音符も強調よりも丁寧に。この2箇所は、合唱の-xus, にかぶってオーケストラがフォルテピアノで強調してくれます。それを聴くぐらいの余裕を持ちましょう。あと、-xus, 直後の四分休符がまちまちになっています。語尾を揃えることを忘れずに。
さあ、続けましょう。Allegro の先150小節から。ju-di-care の ju-di が重いです。これでは気持ちを込めすぎ? かな。「生きている人も死んだ人も裁かれる」という部分ですが、アクセントは-ca にあります。ju-di は軽く歌います。154小節のAdagioは四つ振りになります、気を付けましょう。
231小節、Allegro 二つ振りです。252小節メゾピアノで入り、256小節に向かってクレシェンド。Adagio は四つ振りになります。
260小節、Allegro 二つ振り。ソプラノパートの歌い始めが重くなりがちです。ここはメゾフォルテで。この後に続く一連のamen を美しく歌うためには、力まずに歌い始めないと持たなくなります。コツは、ven-tu-ri に向かって少しクレシェンド、sae-cu-li からデクレシェンドすると続く a-men が歌いやすくなります。
さて、少し休憩しましょう。
モーツァルトを聴くと免疫力が高まるという話を聞いたことがあると思います。免疫という考え方はずいぶん昔からあり「病気によっては二度目がない」と経験では知っていたようです。免疫が学問的に研究されたのは、1796年にイギリスのジェンナー医師が種痘(天然痘ワクチン)を行ったことに始まります。モーツァルトの没年が1791年ですから周りの人も作曲家自身も免疫力を高める効果があるという認識はなかったでしょう。でも、ザルツブルクでミサを受けていた当時の人たちは、きっと毎主日の礼拝後、なぜか元気になっていたのではないでしょうか。「最近体の調子がいいのよねぇ」「風邪をひきにくくなったなあ」「体がポカポカしてくるねぇ」などと言いながら大聖堂から出てくる様子を想像してしまいます。いつも練習の後はビールがうまいと言っているあなた、それはモーツァルト先生のおかげかもしれませんね。
閑話休題、Sanctus 四つ振りです。15小節 Allegro は、基本的に一つ振り。16小節のアルト、バスパート。八分音符は遅れないように。36小節からメゾフォルテ。Ho-san-na のアクセントは sa にありますが、次の -na を少し控えるように歌うことで強弱を付けます。くれぐれも -sa を強く歌わないように。全体が重くなってしまいます。
Benedictus 四つ振り。テンポの変化はありません。8小節の四分休符の前、sis. の「ス」が長くならないように。四分休符で「ス」です。24小節3拍目でリタルダント。Hosanna に戻るテンポに気を付けましょう。
Agnus Dei テノールソロに続いて、Agnus の「ア」はテノールソロを受けて、音色に気を付けましょう。平べったくならずに、もっとソフトで深さを持った音色が望ましいです。まず、ブレスの準備が遅いと「急いで」吸って「急いで」発声し、息の量がコントロールできずにアクセントの付いた大きな声が出てしまいます。ブレスの後、いったん止めて、それから発声です。準備する時間は十分にありますので、落ち着いて歌い出しましょう。
45小節目のソプラノパート。上のファの音ですが、ラから六度跳躍のため、どうしても強く息を当てて歌いがちです。ここは支えをうまく使わなくてはなりません。支えの上で息を連続して流します。ファを出すためにそこだけ部分的に息を強く送るのではなく、-re- から送る息のスピードを少しずつ速くしていきます。支えを意識しながらクレシェンドするようにです。最高音 re を歌ったら次の no から少しずつスピードを落とします。緊張がほどけていくような感じです。次回の練習でやってみましょう。
さあ、最後です。dona nobis pacem. 「われらに 平安を お与えください」が一つのフレーズです。そして、フレーズの山は pacem。山に向かってクレシェンドしますが、この山はとても優しい心で穏やかに横たわる山です。フォルテと書いてありますが、けっして強烈な音にならないように、優しいフォルテを心がけます。ここでは -cem. を乱暴にならないよう丁寧に歌ってみましょう。
最後の124小節目の -cem. は残らないように気を付けましょう。
今回から辰野先生の集中レッスンが始まりました。12月28日と1月4日の練習を含めると本番まであと8回です。
本番前、年末年始の体調管理にはとくにお気を付けください。
では、Credoから確認していきましょう。
2分の2拍子、二つ振り。ソプラノパートの出だしに四分休符がありますが、これは「休み」ではなくて、イメージするなら跳び箱の踏み切り板だと思ってください。3パートの歌い始めといっしょに準備し、踏み切り板の四分休符で踏み込み、次の二分音符で跳躍する。すると自然にCre-が強調され、次のタイのある四分音符へと繋がります。今回は、踏み切る準備が遅いため、もたついて跳び箱に激突していました。
このソプラノのひと声がこの曲のテンポを決めますので、要注意です。
5小節目からは、とくにフレーズを意識しましょう。まず5〜8小節を一つに。続けて9〜10小節を、11〜12小節と半拍を一つのフレーズに取ります。ことばの発音も重要ですが、音楽の流れが犠牲になってはいけません。
フレーズを意識する方法としては、まず指揮をするように右腕を体の前に出し、円を描くように時計回りに回してみてください。長いフレーズの時は大きく回し、短いフレーズは小さく回します。回すスピードは曲のテンポに相当し、音楽に合わせながら回します。
では、歌いながらやってみましょう。
Credoの出だし、1、2、3小節目は各一回、4小節目は二回、回します。続けて5小節+6小節目で一回、7小節目+8小節目で一回、9小節目+10小節目で一回、11小節目+12小節目で一回です。13小節目から二回ずつ……。何度か繰り返しやってみましょう。コツは、描く円の大きさを二回のときは小さく、一回のときは大きくすることです。円を一つのフレーズとするとフレーズのもつ大きなうねりが感じられると思います。次回の練習で確認しましょう。
16小節は1小節目と逆に今度はテノールパートとバスパートが半拍あとに入ります。ソプラノパートと同じように準備が大切です。
20小節の八分音符 -li -um は全パート揃えるように。全体に言えることですが、拍のウラ(今回は二分の二拍子、2拍目のウラ)が遅れる傾向にあります。付点のある音符に続く音符のリズムが少し適当(感覚的に)になっていないか確認しましょう。
先に進んで47小節。出だしが揃っていません。この音はユニゾンですのでとくに目立ちます。全体を通して、フレーズの歌い出しが揃っていません。これは「出だしの音程に自信がない」「ブレスが遅い」「子音の発音がバラバラ」が原因と思われます。自信がないとほかの人の声を聴いて出るわけですから遅れてしまいます。さらに Qui のように短い子音から始まる箇所は、全パートのブレスが揃っていないと「クククゥ」となりバラバラに聞こえてしまいます。「音程」「ブレス」「子音」が揃うように次回練習しましょう。
56小節アウフタクトはメゾピアノで始めます。この de-scen-dit 「〜降る」は文字通り下降型ですが、ソプラノパートの動きに要注意です。シンコペーションのリズムは正確に取らないと「ズルズルと引きづったよう」に聞こえてしまいます。続く59小節アウフタクトからフォルテ、61小節アウフタクトからメゾピアノ、64小節アウフタクトからフォルテというようにコントラストが付くよう歌います。
次のソプラノアルトのソロが終わった116小節から八つ振りになります。オーケストラは特徴的なミュートしたトランペットから始まります。計4回のフォルテピアノに誘導され合唱が始まります。この強弱の変化は合唱が入ってからも続きます。
合唱の出だしはメゾフォルテです。それから、みなさんCru-の「ク」が遅いです。小節線の前に「C」としっかり書きましょう。ここは r の巻き舌を強くせず、u の母音はいつものようにoに近づけて発音しますが、少し口を開き気味にし、ソフトに歌うように心がけましょう。
続くソプラノパートとテノールパートの三連符は、強調よりも丁寧に歌うよう心がけます。ここは、イエスの両手が十字架に釘で打ち付けられているところ(かもしれません)。あふれ出る悲しみや苦しみを抑え、けっして絶叫せずに冷静に歌いましょう。同様に122小節の16分音符も強調よりも丁寧に。この2箇所は、合唱の-xus, にかぶってオーケストラがフォルテピアノで強調してくれます。それを聴くぐらいの余裕を持ちましょう。あと、-xus, 直後の四分休符がまちまちになっています。語尾を揃えることを忘れずに。
さあ、続けましょう。Allegro の先150小節から。ju-di-care の ju-di が重いです。これでは気持ちを込めすぎ? かな。「生きている人も死んだ人も裁かれる」という部分ですが、アクセントは-ca にあります。ju-di は軽く歌います。154小節のAdagioは四つ振りになります、気を付けましょう。
231小節、Allegro 二つ振りです。252小節メゾピアノで入り、256小節に向かってクレシェンド。Adagio は四つ振りになります。
260小節、Allegro 二つ振り。ソプラノパートの歌い始めが重くなりがちです。ここはメゾフォルテで。この後に続く一連のamen を美しく歌うためには、力まずに歌い始めないと持たなくなります。コツは、ven-tu-ri に向かって少しクレシェンド、sae-cu-li からデクレシェンドすると続く a-men が歌いやすくなります。
さて、少し休憩しましょう。
モーツァルトを聴くと免疫力が高まるという話を聞いたことがあると思います。免疫という考え方はずいぶん昔からあり「病気によっては二度目がない」と経験では知っていたようです。免疫が学問的に研究されたのは、1796年にイギリスのジェンナー医師が種痘(天然痘ワクチン)を行ったことに始まります。モーツァルトの没年が1791年ですから周りの人も作曲家自身も免疫力を高める効果があるという認識はなかったでしょう。でも、ザルツブルクでミサを受けていた当時の人たちは、きっと毎主日の礼拝後、なぜか元気になっていたのではないでしょうか。「最近体の調子がいいのよねぇ」「風邪をひきにくくなったなあ」「体がポカポカしてくるねぇ」などと言いながら大聖堂から出てくる様子を想像してしまいます。いつも練習の後はビールがうまいと言っているあなた、それはモーツァルト先生のおかげかもしれませんね。
閑話休題、Sanctus 四つ振りです。15小節 Allegro は、基本的に一つ振り。16小節のアルト、バスパート。八分音符は遅れないように。36小節からメゾフォルテ。Ho-san-na のアクセントは sa にありますが、次の -na を少し控えるように歌うことで強弱を付けます。くれぐれも -sa を強く歌わないように。全体が重くなってしまいます。
Benedictus 四つ振り。テンポの変化はありません。8小節の四分休符の前、sis. の「ス」が長くならないように。四分休符で「ス」です。24小節3拍目でリタルダント。Hosanna に戻るテンポに気を付けましょう。
Agnus Dei テノールソロに続いて、Agnus の「ア」はテノールソロを受けて、音色に気を付けましょう。平べったくならずに、もっとソフトで深さを持った音色が望ましいです。まず、ブレスの準備が遅いと「急いで」吸って「急いで」発声し、息の量がコントロールできずにアクセントの付いた大きな声が出てしまいます。ブレスの後、いったん止めて、それから発声です。準備する時間は十分にありますので、落ち着いて歌い出しましょう。
45小節目のソプラノパート。上のファの音ですが、ラから六度跳躍のため、どうしても強く息を当てて歌いがちです。ここは支えをうまく使わなくてはなりません。支えの上で息を連続して流します。ファを出すためにそこだけ部分的に息を強く送るのではなく、-re- から送る息のスピードを少しずつ速くしていきます。支えを意識しながらクレシェンドするようにです。最高音 re を歌ったら次の no から少しずつスピードを落とします。緊張がほどけていくような感じです。次回の練習でやってみましょう。
さあ、最後です。dona nobis pacem. 「われらに 平安を お与えください」が一つのフレーズです。そして、フレーズの山は pacem。山に向かってクレシェンドしますが、この山はとても優しい心で穏やかに横たわる山です。フォルテと書いてありますが、けっして強烈な音にならないように、優しいフォルテを心がけます。ここでは -cem. を乱暴にならないよう丁寧に歌ってみましょう。
最後の124小節目の -cem. は残らないように気を付けましょう。
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練習に使用する楽譜
Barenreiter社の「孤児院ミサ」kv.139(47a)
Missa in C ”Waisenhaus-Messe"
4声のボーカルスコアです。
プロフィール
HN:
ナカザワクミコ
性別:
非公開